SNSでよく見かけるキラキラ投稿は本物なのか?SNS疲れの背景にある本来の自分との乖離。

ここ2週間ばかり、SNSからちょっと離れた生活をしてみたりしている。というか意識的にではなく、ただ投稿するのが面倒になったというか、投稿するまでもないたわいもない毎日を送っているからでもある。
ただ、投稿はしないものの、ちょっとだけのぞいたりはしている。完全にSNS離れできないのは、私もSNSに脳みそをやられたひとりということなのだろうか。
SNSは虚構だという人は多い。
実際に、私もそう思うし、SNSで見えているものがリアルだと本気で思っている人は、まあいないだろうけれど。
ちなみに、SNSの中では別人格ばりに乖離があるっていう人は、私の周りにもたくさんいる。
本人から掛け離れた加工しまくりのエイリアンのような顔、キラキラして見える人たちとのお茶会という名の集まり、おしゃれなレストランでの優雅なランチ、謎に「感謝」という言葉を使った充実してて幸せです感あふれる文章、現実の人物を知っていればいるほど、こんな内容のSNS投稿を見ると
「なぜここまで自分をよく見せようとするのかな」
と、なんとも微妙な気持ちになる。
ビジネスをしていると、
「SNS集客」
「オンライン集客」
っていうのが当たり前というか、SNSを活用しないと集客できないという焦燥感にかられるのだけれど、SNSでバリバリ集客するのって、ひとり起業家には現実的にはかなり厳しいと思う。
「毎日投稿しないと」
「SNS用のネタを探さないと」
という謎の義務感に駆られて、SNSが嫌いになってしまうし、SNSを嫌いになるとそれが見る側にも伝わって集客にはつながらない、というSNSの泥沼に自ら足を踏み入れていってしまう。
どんなにSNSでキラキラして見えていても、実際には結構メンタルきついし、「SNSなんて本当はやりたくない」っていうのが本音なんじゃないかな。もちろん、SNSで集客できている人は中にはいるけれど、集客できるレベルまでSNSを育ててる人は、地道に検証しながらトライアンドエラーを繰り返して、血の滲むような努力をしているはず。
女性起業家のほとんどは年収100万円以下だというデータがある。月収ではなく、年収なんだから、なんとも切ない結果。
SNS上では、「月収7桁になって人生変わった」みたいな投稿をたくさん見るけれど、
「それって本当なの?」
「本当に毎月月収7桁をコンスタントに稼げているの?」
って疑わずにはいられない。もしそれが本当であれば、女性起業家実態調査の統計データが間違っていることになる。
SNSをビジネスに使うのは手軽に始められるけれど、本当に集客や売上に繋げようと思ったら本当に難しいと実感している人は多いんじゃないだろうか。SNSを楽しいと思える人、SNSが好きな人はそのまま突っ走ったらいいと思うけれど、SNSが嫌いとか、SNSが不得意、という人は、無理してSNSを使う必要は全くないと思う。
違った戦い方があるからだ。
SNSはどんなビジネスの型にも当てはまる万能集客マシーンではないのだから。
キラキラしたSNS投稿を見ると心がざらっとするが、そんな感情に惑わされる必要はない。そして、焦燥感にかられて得意でもないものに手を出す必要もない。
キラキラして見える彼女たちも、現実では、どんな生活を送っているかはわからない。
だから、そんな彼女たちに妬み嫉みの感情を抱く必要はない。
SNSは本来楽しいもので、人と人とを繋げてくれるコミュニケーションツールだ。そのSNS本来の良さを忘れてつらくなってしまってはだめだと、私自身も最近強く思うところである。
SNSとの距離感、いやあ、難しい。